ウサギやチャボの飼育

世話をする 教室や廊下で
1年生の子供から
飼い方を教えるのではない。また、習うものでもない。
無軌道な試行は別として、あくまでも子供たち自身が探り、試すところに意義がある。
「ウサギは、チャボは、何が好物なんだろう。」
「どうしてやると、うれしいのだろう。」と、歩み寄る中に、生き物への愛着、そして、自然への親しみが、培われると思う。
かわいがる らんぼうしない。
いじめない。
いじめたり、乱暴したりすると、なつかないばかりでなく、チャボなどは、気が荒くなって、子供に危害を加えたりする。
飼っていた動物が死んだときは、本当にいやなもので、病気や怪我などにも万全を期したい。
万一死んだりした場合は、冷淡な取り扱いにならないよう、子供たちと一緒に、いたわりの心を持って、丁寧に始末する配慮が必要。
外に出して 食べさせる。
なでる。
だく。
かわいがるといっても、檻の中に閉じ込めたまま、いくら外からかわいがっても意味はない。
校庭や野原に連れ出して、一緒に遊んだり、食べさせたり、なでたり、抱いたりすることが大切である。
一人一人の子供が、からだで直接触れる機会をできるだけ多くつくる必要がある。
えさ 子供が、
自分で持ってくる。
自分で採ってくる。
これが理想であるが、保存のきく飼料も常備しておく。
普段は、常備のものを与え、子供が持ってきたときは、その分だけ控えて与える。
チャボ―――養鶏用の配合飼料。
ウサギ―――ウサギ用の飼料もあるが、チャボと同じ養鶏用の配合飼料でも良い。水を忘れないこと。
ウサギの好物は、野菜・クローバー・タンポポの葉・おから・パンなど。
常備用のえさは、蓋つきポリバケツなどに小出しにする。えさは、湿気の少ない飼育舎の屋根裏等に保存するのがよい。
えさ入れ 雨のかからない場所
固定
90cm位の長さの「とい」をブロック半枚を足にして、壁面に固定する。高さは、適当に調整する。
ウサギが、えさ入れの上に乗れないようにすることがポイントである。(上に乗るとその中に糞尿をする。)
野菜等は、手から食べさせてやるのが理想。入れ物は、ない方が良い。
飼育舎 飼育舎の例 教室等で適当な期間飼育し、それが終われば飼育舎に帰してやると良い。
休みの日 先生・上級生・保護者の協力 理想は、担任が付き添って、子供と一緒に世話をすることである。
当番の先生が、世話をする。5.6年の飼育係の子供に依頼する。
子供の家に預かってもらう。子供が、親と一緒に学校に来て世話をする。
ふん こまめに捨てるか、蓄えるか 毎日こまめに捨てると量も少ない。
ブロックで囲い、屋根をつけて、蓄えておくと花壇の肥料になる。
毎日の世話 当番制か?係か? 当番制にすると経験が全員にいきわたってよいが、世話が行き届かなくなる。
係にすると、世話の上では、安定するが、経験が偏ってしまう。
どちらにしろ、先生の後方支援が大切である。
チャボの
巣篭もり
かわいいひよこがかえります 雌が、成熟すると春や秋に巣籠をすることがある。
手持ちの有精卵があれば5〜6個入れてやる。
温め始めてから21日位でふ卵する。
巣箱としては、浅い木箱などにわらを敷いたものが良い。
ひよこには、当分のえさとして、ゆで卵の黄身を与えると良い。
ウサギの
お産
さわらない。
のぞかない。
ウサギは、普通生後半年過ぎ位から発情し始める。
交尾後31日位でお産するが、お産の2〜3日前に、わらを集めたり自分の体の毛をむしりとってしきつめたりして産室の準備をする。
生まれた子ウサギをやたらさわったり、産室を覗き込んだりすると、危険を感じた親ウサギが子ウサギをかみ殺してしまうことがある。
産室は、暗くして外から見えないようにしてやる。
子ウサギが、表に顔を出し始めたら大丈夫である。
その他 インコ・チャボ・ウサギ 飼育舎があれば、インコ・チャボ・ウサギを一緒に飼ってもよい。
インコを入れる場合は、屋根を少し高くした方がよい。