魚の飼育
1.水槽飼育
酸素 |
エアーポンプ・ろ過装置 |
何を飼うにも、エアーレーションは、大切である。 魚などの場合、単に呼吸のためだけと思われがちであるが、そうではない。 魚は、水中から酸素を取り、二酸化炭素を出す。 二酸化炭素は、水に溶けて炭酸水となり、酸性で有害である。 この二酸化炭素を追い出し酸素を水に溶かすのが、エアーレーションである。 また、溶存酸素の多い水中では、魚は、大変な食欲を示すが、溶存酸素の少ない水中では、著しく食欲が落ちる。 なお、溶存酸素の多い水中では、好気性のバクテリアが繁殖し、水の調子を整えてくれるが、 酸素が少なくなると嫌気性のバクテリアが繁殖し水が腐る。 溶解の原則通り、酸素は、水温が高いと溶けにくく、低いほど溶けやすい。 皮肉なことに、魚の酸素の必要量は、全くその逆なので注意が必要。 |
水温 | 18℃〜25℃ぐらい | 飼育する生物にもよるが、魚の場合だいたい20℃前後で適当なものが多い。 魚は、冷血動物であるから、水温=体温である。 普通20℃前後の体温(水温)がないと、消化作用は順調に行われない。 低水温でえさをやると、消化不良を起こして死んでしまうことが多い。 |
えさ |
控えめがよい |
水槽飼育の一番の楽しさは、えさをやることである。 つい、たくさん与えがちになる。 えさをやり忘れたために魚が死んだという例は、聞いた事がない。 やり過ぎは、必ずといってよいほど失敗に結びつく。 控えめに与えていくのがコツである。 |
PH |
7.0〜7.2ぐらいが理想 |
飼育中の水をBTB液などで測定すると、PHが下がっていることが多い。 魚の場合、大型魚になるほど、また、数が多いほど下がり方は、急速である。 魚の、排泄物は、次々と蓄積され、蒸発した水を差し水で補うと、ますます濃縮され、酸性化は加速的に進む。 極度に達すると、魚は、一夜にして白くただれ全滅する。 物理的ろ過装置の効率が高いほど、いつまでも水が濁らないので、かえってこのような失敗は多い。 また、この種の酸性化は、二酸化炭素の場合と異なり、エアーレーションでは回復できない。 水は、足さずに、その都度、半分ぐらいずつ取り替えるのが良い。 冬季は、湯などを混ぜて水温を合わせてから行わなければならない。 |
水槽 |
ガラス製 |
透明度が良い。こわれ易い。水や砂を入れたまま持つとパテがはがれ、水漏れがする。 強化ガラスを合成樹脂で連結したものが比較的良い。 |
プラスチック製 | 値段が安い。すぐ曇る。割れやすい。 | |
アクリル製 | 軽い。ガラスほどではないが、透明度も良い。値段が高い。 |
2.庭池のつくり
排水 | ろ過 |
常時は、bより排水が行われるので、汚物や比重の大きい悪水から 流れ出ることになる。 bにソケットをつぐと水面が高くなり、aより落ち葉やごみが流れ出る。 cの部分は、抜き差しができるようにしておき、 1日に1〜3回ぐらい1〜2分排水を行う。 |
沈殿と生物ろ過を組み合わせ、それを繰り返す方法。 ろ過槽の掃除は、夏場でも月1回位でよい。 |
3.庭池の例